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○椎間板ヘルニア患者が最初に読むべきもの。
- 第一条 : 「痺れ・痛み」を「認める」「受け入れる」事。
- 第二条 : 発症前の自分とは違うという事を「受け入れる」事。
- 第三条 : 「優先順位」を決める事。
- 第四条 : 長期戦の「覚悟」を決める事。
- 第五条 : 「ヘルニアは心を壊す」事を念頭に置く事。
- 第六条 : 周囲の意見を余り気にしない事。
- 第七条 : 自分の不摂生をまず振り返る事。
- 第八条 : 社会は「健康体」を前提にした仕組みと理解する事。
- 第九条 : 「結果」よりも「原因」究明に力を注ぐ事。
- 第十条 : 「どの方法」より「誰に任せるか」に力を注ぐ事。
- 第十一条 : 結果に対しての責任は自分が持つ事。
- 第十二条 : 経済的負担の上限を決める事。
- 第十三条 : 周囲の無理解は覚悟せよ。
第一条 : 「痺れ・痛み」を「認める」「受け入れる」事。
椎間板ヘルニアに多い症状は「痺れ」と「激痛」です。
この二つを同時に自覚した場合、「ヘルニア」という可能性が出てきます。
ですが、中々それを認めたくないのが人間というもの。
「ヘルニア=死刑宣告」
こんな固定観念が日本には根付いているからです。
その為、自分はヘルニアではないと信じたい余り、「無理な姿勢・運動」を頑張るヘルニアンが本当に多い。
「この姿勢、運動ができるという事は、ヘルニアじゃない」
こういう都合の良い解釈を得る為に、痛めた身体に鞭打ち、悪化させるのです。
ヘルニアであろうと坐骨神経痛であろうと、「痺れ」は「痛み」の悪化した姿です。
「疾患名の心配よりも、より身体を休める事を最優先に」
現実問題としてある「痺れ」と「痛み」を受け入れてください。
「痺れ」が起こると言う事は、神経が圧迫されている可能性が高い。
それがヘルニアだろうと何だろうと、改善すればいいんです。
「痺れ=ヘルニア」と過剰に反応しないようにしましょう。
軽度のヘルニア患者であればあるほど、無理をして身体を壊す傾向があります。
「痺れ」「痛み」は身体からのメッセージです。
耳を傾け、身体を労わってあげることから始めて下さい。
どれだけ必死にヘルニアでない事を証明しても、
「痺れ」と「痛み」が消える訳ではないのですから。
第二条 : 発症前の自分とは違うという事を「受け入れる」事。
椎間板ヘルニアによる神経痛の場合、大きな変化が起こります。
日常生活に支障をきたす。
これは強烈なショックです。
「痛み」以上に「精神的なダメージ」が大き過ぎます。
痺れの発症直前までは当たり前に出来ていた事ができない。
普段なら何でもないような事ができなくなる。
「日常の崩壊」
何の予兆もなく、突然訪れるから尚更衝撃が大きいのです。
ですが、ここで慌てないで下さい。
「痺れ(神経痛)」は神経圧迫を取り除けば嘘みたいに改善します。
初めての経験に、必要以上に怖がるヘルニアンが多いのですが、慌てない事が大切です。
ここで勇気を持って受け入れてもらいたいのは唯一つ。
「発症前の自分と今の自分は別である」
という事です。
どうしても「痺れ(神経痛)」や「痛み」が発症した直後は、ちょっとした「腰痛」やちょっとした「痺れ」と考えてしまいがちです。
「ちょっと身体をいわしてしもうただけや」
と余り気にしない、というか「頑張って気にしないようにする」事が非常に多い。
それは悪化の主な原因の一つですから要注意です。
発症前の自分と、発症後の自分は明らかに違う。勝手が余りに違う。
この事実を受け入れ、「今、自分は何をすべきか」という事を第一に考えてください。
椎間板ヘルニアの克服の
第一歩は
「受け入れる事」なのです。
第三条 : 「優先順位」を決める事。
「自分の人生にとって、何が最優先か」
椎間板ヘルニアによる「痺れ」や「痛み」に悩む人が真っ先に考えること。
悲しいかな、日本人は「人生」ではありません。
物凄く責任感が強く、真面目な日本人ならではなのでしょう。
- 「早く仕事に復帰しないと・・・・」
- 「こんな所で寝ている場合じゃない」
- 「子供の世話は誰がするの?私が頑張らないと」
- 「大事な試合があるから今は休んでいる場合じゃない」
本当に日本人は真面目です。自分の事より会社や家の仕事、クラブ活動等の心配をします。
感覚的に「腰痛」「ぎっくり腰」と余り変わらないのです。
もっと深刻に、大きな枠で見る事が大切です。
神経圧迫はそのまま放置していくと「感覚麻痺」へと発展します。
神経圧迫に耐えかねた身体の自衛手段なのですが、無くならない「痛み」「痺れ」に対して感覚を閉じる事で「無いもの」としてしまうのです。
確かに「痛み」や「痺れ」は曖昧になりますが、神経伝達によって生命活動を維持しているのが人間です。
「著しく身体の機能性が低下します。」
- 「指先の感覚が弱い」
- 「トイレが近くなった」
- 「気張っても中々お通じが良くならない」
- 「叩いても痛みを感じない」
このような影響が本当に出てきます。
ここまで来たら、赤信号です。
「痺れ」や「痛み」という感覚が明確にある今はまだ「黄色信号」の状態です。この状態は、
まだまだ健康を取り戻せる状態です。
でも、決して楽観視して良いという状況ではない。
この「現実」をしっかりと理解して欲しいのです。
これから先の人生はとても長い。まだまだ続く。
その人生をどのようにして生きていくのか。生きていきたいのか。
椎間板ヘルニアの発症は、一本道の人生において、小さな「点」みたいなもの。
ここで無理を通してリスクを背負うのか。
「今」よりも「この先」を大切にして身体と向き合うのか。
人生における分岐点だとお考え下さい。
これは決して大袈裟な話ではありません。
誰も教えてくれないから、気軽に考えて選択した結果、
大きな後悔を背負った人がいます。
勿論、無事に生活を取り戻した人だって沢山います。
どちらになるのかは現時点ではわかりません。
だからこそ、自分自身で「優先順位をつける」という事を忘れないで下さい。
全ての結果を背負うのは他ならぬヘルニアン自身なのですから。
来週の自分ではなく
来年の自分を考えて
物事の優先順位を。
第四条 : 長期戦の「覚悟」を決める事。
椎間板ヘルニアというものは一朝一夕で生まれるものではありません。
余りに強烈な過負荷が掛かった場合は一発でというのもありますが、大抵の場合は
「長年の蓄積の結果」として辿り着いた結末です。
つまり、水面下での潜伏期間がとても長い疾患だとお考え下さい。
ですので、すぐに100%改善は難しいのです。
順序的に言いますと
- 1.発症直後のオーバーヒート状態の身体をケアする。
- 2.ヘルニアの原発箇所を特定する。
- 3.ヘルニア原発箇所への過負荷の原因・仕組みを特定する。
- 4.ヘルニア原発箇所への負荷の偏りを開放する
- 5.正しい身体の使い方を覚え、負荷を全身へと分散させる。
ここまでやって、初めて椎間板ヘルニアからの開放となります。
結構、先は長いのです。
でも、これをせずして根本的なヘルニア克服は無いでしょう。
「痛み」や「痺れ」だけを何とか改善する方法は幾らでもあります。
ですが、それでは「過負荷の構造」がそのままの為に、結果的に同じ事を繰り返す事になるのです。
椎間板ヘルニアの再発
誰もが嫌がるこの最悪の事態がやってくるのです。
それを防ぐ為にも、しっかりとヘルニアが起こる原因と向き合い、対処すること。
これが一番大切なのに、何故かこれが一番知られていません。
まずは椎間板ヘルニアを学んでください。
学べば自ずと「今日・明日」で何とかなる話ではないという事がすぐにわかります。
「痛み」や「痺れ」だけを抑えたくらいで解決のつく問題ではないということがすぐにわかります。
ヘルニアはウィルス性の疾患ではない。
風邪薬を飲んで、安静にしていて取れる類のものではないのです。
身体を大切に扱えていなかったからこそ起こったのが椎間板ヘルニアです。
今ならまだ間に合いますから、じっくりと腰を据えて、身体と向き合ってください。
長年の蓄積と向き合うのは
数日では流石に無理です。
第五条 : 「ヘルニアは心を壊す」事を念頭に置く事。
ヘルニアは腰だけでなく、心を壊します。
これは重症であればある程に、動けない程に強く心を壊します。
身体は不自由でも、頭は冷静に冴えている為です。
- 「自分は社会に置いてきぼりか・・・」
- 「あ~あ、これで自分は落ちこぼれ組か~」
- 「人生負け組に入ったわ~」
- 「もう、人生なんてどうでもええわ」
- 「どうせ,あんたら(周囲の人)は元気やんか」
- 「自分よりもヘルニアなってもいい人一杯おるやんか」
- 「何で自分がこんな目にあわないといかんねん。フェアちゃうわ」
- 「もう、ほっといてくれよ!!」
本当にこんな荒んだ気持ちになる人が多いです。
出口の見えない「痺れ」は人の心を打ち壊す。
そう、出口が見えないから心が荒むのです。
終わりが見えるなら、まだ頑張れる。「あと○日や」と頑張れる。
でも、何をやっても改善しない。改善しても戻る。
こんな事の繰り返しによって、心の隙間には「マイナスの感情」が渦巻きます。
主に「諦め」「自暴自棄」「妬み」「不安」「焦り」などです。
家族の誰かがヘルニアに悩まれている方などは経験があるかもしれません。
家庭の空気がどんどん濁っていく。
これもやっぱり、「出口の見えない閉塞間」から来るものです。
だから、本サイトでは繰り返し伝えているように「知る事」が大切なのです。
出口が見えないのはある意味当たり前。何も知らないんですから。
「まずは足元から照らしていかねば話にならない」
- ヘルニアとは何ぞや。
- 自分の身体は一体どういった状態にあるのか。
- どうしてヘルニアが起こってしまったのか。
- 今、自分にできることとは何なのか。
- 世の中にはどんな選択肢・方法論があるのか。
世の中には皆さんが思っている以上に椎間板ヘルニアに対する選択肢があります。
そして「椎間板ヘルニアからの回復ストーリー」があります。
椎間板ヘルニアで日常生活を壊され、動けないのなら情報を集めましょう。
パソコンを使えば無限の情報が集まります。
発症前の日常にしがみつくより、「今」の日常を受け入れ、前に進みましょう。
「心を壊されるのは、終わりの見えない恐怖・不安・焦り」
これが原因なのです。
心を壊されるのを座して待っていても仕方がありません。
積極的に打ってでましょう。そして周りの協力を遠慮無く受けて下さい。
治療中に受けた恩は
元気になってから倍返し。
それでいいのだ!
第六条 : 周囲の意見を余り気にしない事。
これは結構盲点になると思います。
椎間板ヘルニアという診断を受け、会社の上司や同僚、家族や友達に打ち明けた時、
「うわぁ・・・・ヘルニアかぁ・・・・」
というような反応を結構されます。(本当です。やたら深刻に受け止める。)
案外こいつのダメージがデカイ。
自分の不安をそのまんま表情に出してくれたみたいに感じてしまい、
「やっぱり椎間板ヘルニアはヤバイんだ・・・」
と,固定観念がコンクリートで固められてしまうのです。
椎間板ヘルニアは日本ではまだまだ研究途上の疾患だとお考え下さい。ですから余り気にしないで大丈夫です。
殆どの方が受け売りや、メディアやネットで見つけた「マイナスのケース」が印象として強く残り、そのまま伝えているような状態だと考えて良いと思います。
何せ、不幸ごとについては情報に困らないのが今の日本。ハッピーな情報なんて誰も進んで流しません。
それは椎間板ヘルニアについても同じ。
だから、気にせずに聞き流すのが一番良いです。(中々難しいと思いますが・・・)
そういった周囲からの不安の伝染を防ぐ為にも、「椎間板ヘルニアを知る事」と「自分の状態を知る事」の二つはしっかりとされるべきです。
- 椎間板ヘルニアという物理的な現象について
- 自分の身体は何故、ヘルニアを起こしたのか。
- 何をどう改善する事が必要なのか。
このように「痺れ」「痛み」という結果と直結している「原因」部分を明確にしておけば、何を言われようともへっちゃらです。
すべき事が理解できているゆえ の「余裕」
これ以上に心強い味方はいないでしょう。
不安を吹き飛ばす
「確固たる確信」は
「確かな知識」から生まれる。
第七条 : 自分の不摂生をまず振り返る事。
椎間板ヘルニアの「痺れ」と「激痛」に襲われている時、どうしても「何だよこれ!」という焦りや不安で頭が一杯になるかと思います。
「どうすればいい?どうすればいい?どうすればいい?
もう、大パニックです。
このように状況が飲み込めていない時には、とにかく「情報収集」による現状把握が大切となるのですが、ある程度落ち着いてきた時に必ず行って欲しい事があります。
自分の生活を振り返ってみる。
この作業です。
椎間板ヘルニアの多くは、ある日突然、「突発的」に発症しますが、その原因は決して突発的なものではありません。
長年の疲労蓄積が水面下で進み、耐え切れなくなった身体が「ヘルニア」を引き起こした。
これが大体の椎間板ヘルニアの発症過程です。
つまり、椎間板ヘルニアの礎は「日常生活」の中に潜んでいる事が殆どなのです。
- 毎日同じような姿勢をとっている。
- 身体のケアを特に行っていない。
- 睡眠時間が不規則で、身体を休めていない
- 栄養バランスのとれた食事を取れていない
- 定期的な運動の習慣を持っていない
等など、椎間板ヘルニアの原因となる可能性が生活の中に潜んでいるはずです。
逆に全く心当たりの無い方であれば、
- 運動中の余りに大きな負荷による発症(突発的)
- 仕事中の余りに大きな負荷による発症(突発的)
等による「ぎっくり腰」と「椎間板ヘルニア」のミックスの可能性が高くなります。
更にはどちらにも心当たりが全く無いという場合は、「内臓疾患」等の身体の内側の問題を疑ってみる必要が出てきます。
ただ、そういったケースは極めて稀です。
日本人のヘルニアの殆どは、「日常生活」の中に原因が潜んでいるものです。
明確な原因である必要はありません。あくまで「可能性」のあるもので十分です。
まずは、それだけの「リスク」に囲まれている事実を知る事。
これを自覚することが大切なのです。
その次の段階で、改めて何を改善すべきか。どのように改善すべきか。といった具体的な方法論についての絞込みをするのが良いでしょう。
全てを一度に達成しようとするのは流石に無茶ですので、出来ることからコツコツと。を心掛けて下さい。
椎間板ヘルニアを改善したい、と願う人は沢山います。
でも、ヘルニア発症前と同じ生活をしている人が極めて多い。
椎間板ヘルニアの原因に溢れた生活の中で、ヘルニアを克服できるのでしょうか?
答えはNOです。
第八条 : 社会は「健康体」を前提にした仕組みと理解する事。
椎間板ヘルニアが発症し、生まれて始めて日常生活に不自由を感じるヘルニアン。
そんなヘルニアンがぶつかる「リアルな問題」とは何か。
社会は健康体の人間を「基本」として作られている。
これは、休む事を許されない経済社会の掟です。
椎間板ヘルニアで身体が動かなくなると、これを痛感する事が一気に増えます。
- 病院に行く以前に、身体をお風呂で洗えない。
- 洗面台の前に立つ事すら無理。
- 階段すら満足に上れないし下れない。
- 靴下履くなんてもってのほか。
- そもそも、布団から立ち上がるのに何分かかるんだ?
- タクシーを呼んでも玄関先までが大変。
- タクシー降りても病院の玄関から受付までが大変。
- 公共交通機関なんて、乗り降りするので日が暮れそうだ。
身体が思うように動かない自分を社会は待ってくれない。自分は取り残される。そんな感覚を覚えるくらいに、沢山の制約や「申し訳ない」という気持ちが溢れてきます。
- タクシーの乗り降りを「じ~っと」待ってもらうのが申し訳ない。
- 忙しい病院の診察室に入って座るまでの時間が申し訳ない。
- 診察が終わってから待合室に戻るまでの動きが申し訳ない。
- 誰かの手助けが無いと何もできない自分が申し訳ない。
- 忙しい時期に会社を休んで申し訳ない。
- 人員に余裕の無い会社なのに、休んでしまって申し訳。
自分の無力感をこれでもかと言うくらいに痛感するのです。
でも、悩めるヘルニアンにこう伝えたい。
決してそれは恥ずかしい事ではない!
身体がそんなになるまで頑張った証拠です。今は休めてあげる時です。
悲しいかな、今の日本は「バリアフリー」などと到底呼べる国ではありません。
腰が立たない、曲がらないだけでも「普通の生活」が送れなくなる「常に流れる」社会です。
止まる事が基本許されない、想定されていない仕組み。
これは実際にヘルニアで悩み、労災申請をしたり療養生活をした人の殆どが感じた事だと思います。
様々な仕組みがヘルニア患者を助けてくれそうな印象を受けます。
でも、実際に申請をして、受理をされ、実際に給付をされる道程はとても険しい。
判子一つ、診断書一つで「ハイ、OKです」となる社会では無いのです。
そんな複雑な折衝をこなせる余裕がヘルニアンにあるでしょうか?
見てきた限りは無い人の方が圧倒的に多い。
それ以外にも移動費のこと、治療費の事。生活費の事。
単純に収入がなくなるだけではないのです。
様々な出費(主に移動費)が重なるので、負担倍増なのです。
それだけでも頭が痛いのに、更には「職場復帰」の話が早々に会社から出るなど。
ヘルニアンの身体の状態を無視して世の中は流れていきます。
この濁流に飲まれず、自分の心をコントロールしてどう乗り切るか。
独りで抱え込む必要はありません。
自分と同じ経験で悩んでいるヘルニアンは必ずいる。だったら相談すればいい。
ヘルニアン同士助け合えば良いのです。
今の世の中、経済社会は「常に流れる社会」です。
我々ヘルニアンは流れの中で一時停止を余儀なくされた立場です。
だから、流れに乗ろうと思わない事。
今の状態を改善させる、元気を取り戻すという目標を置き、ヘルニアン用の流れを自分で見極めて前に進んでください。
「発症前の自分」に執着をすると、完全復帰が遠のいてしまいます。
社会との距離感を見極め、
自分のペースを掴め!
人生においてはほんの一時。
第九条 : 「結果」よりも「原因」究明に力を注ぐ事。
椎間板ヘルニアの代表的な症状である「痺れ」や「痛み」。
どうしてもその強烈過ぎる症状の印象からか、その部分に執着をしてしまうものです。
「この痛みや痺れを何とかしてくれたらいい」
これは確かにその通りなのですが、大切な事を見落としています。
「痛みや痺れ」は「結果」に過ぎない。
椎間板ヘルニアがどうして起こったのか。そこを徹底的に調べて究明しなくては、再発防止としては全く無意味なものとなります。
「痛み」や「痺れ」を取り除くのは「対処療法」です。それは薬による鎮痛と同じこと。
何より大切な事は「椎間板ヘルニアが二度と起こらないようにする」という事のはずです。
それにはどうすれば良いのか?
「椎間板ヘルニアの根本原因を把握すること」
が必要になります。
「痺れ」や「痛み」が椎間板ヘルニアによる神経圧迫であった場合、椎間板ヘルニアがどうして起こったのかを確認しておかないと、再び同じように椎間板ヘルニアが 発症する可能性が放置されてしまいます。
最も大切なのは再発防止です。
その為にも、
- 1.何故、椎間板ヘルニアが起こったのか?
- 2.何をどうする事によってヘルニアの再発を防げるか?
この点については少なくとも明らかにさせる必要があります。
どうしても強烈な自覚症状にばかり目がいってしまいますので、「痺れ」「痛み」が改善した時点で、「治ったー!」と思ってしまいがちですが、油断しないように。
椎間板ヘルニアは
根本原因の改善を怠ると、
再び戻ってくる!
第十条 : 「どの方法」より「誰に任せるか」に力を注ぐ事。
椎間板ヘルニアの対処法は本当に沢山あります。
国家資格者による方法から無資格者による方法まで様々です。
椎間板ヘルニアにとって何がベストなのか?
これはヘルニアンの誰もが知りたい答えのはずです。
その誰もが知りたくなる答えとは・・・・・
その人にとってベストな方法は「それぞれ」で異なるもの。
この肩透かしのような答えが一番的を射ているものです。
そもそも、椎間板ヘルニアという診断で治療法をまとめるのが無茶だと考えてください。
ヘルニアンが発症した事情はバラバラですし、身体の状態も全然違います。
同じヘルニアであっても、その因果関係は結構異なるものなのです。
- ヘルニアの程度
- ヘルニアの角度
- 筋肉の緊張具合
- 関節の可動域
- 筋肉の柔らかさ
これらの全ての要因を総合して、具体的な対処法を絞り込まなくてはいけません。
それを「ヘルニア=○○」という風に十把一絡げにできるでしょうか??
それは極めて難しいと思います。
つまり、本当に知るべき事は、「ヘルニア」にとっての最善策ではなく、
「今の、自分自身にとっての最善策」
これが何かなのです。
更に、病院や治療院を幾つか回っている方ならもうご存知かと思いますが、
同じ方法でも専門家によってする事が違う。
こんな事は日常茶飯事です。
対処する専門家の考え方によって対応の仕方が全く異なってくるのです。
する事が同じなら、病院や治療院でこんなに流行り廃りがある訳がありません。
流行る所には理由があり、廃れる所にも理由がある。
ただし、「流行る=優れている」という訳でもないのが今の日本の複雑な所。
※悲しいかな「健康」を扱うとはいえ、商売なのです・・
だから自分の健康を預ける専門家選びは難しいのです。
詳細は別項目で述べるとして、覚えてもらいたい点は2つ。
- 1.治療法で選ぶのは早計(専門家の考え方で内容が異なってくる。)
- 2.あくまで方法主体ではなく、「専門家主体」で探すべき。
物事に100%はありえません。
ヘルニアの治療/施術において、症状が改善しない、悪化するケースだってあります。
そんな時に責任を取るのは他でもないヘルニアン自身です。
「選んだ側の自己責任は小さくない」
これは自分の今後の人生にも大きく関わってくるので、「この人なら」と信頼できる専門家をとことん探す様にして下さい。
健康を失ってから後悔しても、もう戻ってこない場合もあるのですから。
「どの方法で」という点よりも
「誰に」という点で。
結局は「人」である。
第十一条 : 結果に対しての責任は自分が持つ事。
椎間板ヘルニアに限らず、専門家を頼る人は皆、
「これで治してもらえる」
という「結果保証」を抱きがちです。
それは大きな間違いです。
人間に100%なんてありえません。最高の結果が出る可能性もありますし、逆に最悪の結果になる可能性だってあります。
残念ながら、確実な結果を保証できる人間なんてこの世にはいないんです。
では、専門家とは一体何なのか?
表現としてはやや極論になりますが、本質的な話としては
「リスクを最小限に、効果を最大限にする」
この道をひたすら進む人達です。
身体にはなるべく危険が少なく、それでいて改善効果は最大限に。
でも、100%の保証なんて絶対にできない。
この大前提をまずは我々患者が持つべきです。
治療結果が思わしくない、悪化してしまったという事から問題になるケースが結構あります。
これは国家資格の有無は関係なくあります。
はっきり言うと、人間だから仕方がないのです。
でも、我々患者はそんなのは御免こうむりたい。
だから、自分の責任で任せる相手、パートナーとなる専門家を徹底的に探す必要があります。
何より大切な自分の身体の事だけど、赤の他人に任せる訳です。
だって、自分では自分の身体の事がわからないから。
ある意味、我々患者は凄い無責任な事をしているとも言えるのです。
でも、そうせざるを得ないのだから仕方がない。
ならば、少しでも危険が少なそうな、信頼できそうな「人」「治療法」を選びたい。
そう思うのが人間の当然の感情です。
選べばいいんです。
トコトン探して。
自分の身体を任せて、「結果」として身体に起こる変化は自分で責任を取るしかありません。
泣こうがわめこうが自分の身体であり、自分が最後まで付き合っていく相棒です。
任せた専門家は誰もが「最善」を尽くしてくれます。
ただ、結果が芳しくなかった。
その結果は全て自分自身で背負うしかないのが我々患者なのです。
日本人と医療との接点の多くは内科だと思います。
聴診器をあてて、扁桃腺を見て、薬を貰って3日安静に。
薬の絶大なパワーで元気モリモリ、痛みもなくなる。
このパターンが「全ての医療・医療類似行為」に当てはまると勘違いをしているのが今の日本です。
これは誰が悪いの話ではないのですが、とにかく「健康に関して無知・無責任」なのが現状なのです。
自分の身体、自分の健康は自分で守る。
その、セルフ・メディケーションの意識を持って、結果を自分で背負える覚悟を決めれるくらいに「信頼できる」専門家を探してください。
そうでないと、万が一の時に自分で「結果」を受け止めきれなくなります。
全ては私達患者自身の「決断」と「選択」によって生まれた「結果」です。
最後に引き受けるのは、やっぱり私達患者自身なのだという事だけは絶対にお忘れなく!
是にしても、
非にしても、
結果は自己責任
第十二条 : 経済的負担の上限を決める。
椎間板ヘルニア患者の多くが悩むこと。それが「お金」です。
椎間板ヘルニアの診断を受けるのは当然病院です。つまりは健康保険が適用される。
でも、病院で元気を取り戻せる人もいれば、改善しない人もいる。
「お金」の問題で悩むのは主に「後者」のヘルニアンとなります。
そう、民間療法という選択を考えた時に起こるのです。
※手術という選択肢の場合にもありますが、あれは合計額が見えやすいので精神的負担が軽い。
民間療法は健康保険が適用されない為に、1回あたりの施術が数千円になります。
平均すると10分1,000円程度の相場があります。
一方の病院や整骨院/接骨院/鍼灸院の場合、1回あたりの費用は数百円。
もう、雲泥の差です。
でも、保険適用では中々改善しないからやむを得ない。。。。
民間療法を選ぶヘルニアンは誰もがそういう事情で選択肢の幅を広げた人達です。
多少の出費は覚悟しても、元気になればそれでいい。取り返す。
そんな覚悟で舵を切るのです。
ですが、そんな覚悟を吹き飛ばすような「現実的な問題」が浮き出てきます。
「何回くらい通えば改善するかが見えない」
つまり、「合計費用」が全く予想できないという底無しの状態です。
1回数百円程度なら、先生・院長の指示に従って通院しても財布はそんなに痛みはしない。
でも、1回数千円になると全く話が違ってくる。
- 「どのくらいのペースで通う必要があるんだろうか」
- 「合計で何回くらいの通院になりそうなのか」
- 「治療費としてどれくらい確保しておく必要があるのか」
- 「治療期間」としてはどのくらいが目安なのか。
ヘルニアンはこの「経済的な壁」との葛藤に悩む事になります。
収入にも大きな影響が出ている場合、治療費よりも生活費という先立つ物の確保が最優先です。
その上で何とか治療費を捻出せねば。。。。こんな状態の時に「概算が見えない」というのは非常にプレッシャーであり、ストレスです。
ですが、それは中々断言できないものであるのも確か。
先生からすれば宣言したが最後、予定通りに進まなかった時に何を言われるかわかったものではありません。
そもそも、民間療法に舵を切る人の多くはギリギリまで我慢に我慢を重ねて、身体に無理をさせてきた「爆発組」である事が殆どです。
そんな長年の蓄積から来る症状を、我々患者側の希望に沿った回数・期間で「改善させてみせる」等とうっかり断言する訳にはいかないのです。
我々ヘルニアンにも、専門家にもそれぞれ言い分があります。
そして、悲しいかなお互いに歩み寄れない言い分なのです。
ならば、我々ヘルニアンはどうするべきか。
自分で予算を決め、その予算を託す相手を探しまくる。
この覚悟を決める事だと思います。
椎間板ヘルニアを初めとする症状を改善するには、優れた技術はもとより、我々ヘルニアン自身の強い意志が必要不可欠です。
- この椎間板ヘルニアの症状は○ヶ月で改善してみせる!
- 何が何でもこの予算で復活してみせる!
- 再来月の試合までに何が何でも復活する!
- 「何だ、ヘルニアってそんなに重たいものじゃないんだ」
- 「一日中家にいるんだったら、部屋の片付けくらいしておいてくれよ」
- 「選択、皿洗いくらいできるだろうに。」
- 「いつまでも寝てないで出来る事は自分でしたら?」
このように自分で自分の椎間板ヘルニア克服のレールを敷いてしまう事。
これくらいの強い意志があると、とても改善率が高くなります。
※これは嘘の様な本当の話です。自然治癒力は意識と極めて密接な関係にある。
「経済的負担の上限を決める」
これはお金をケチれという話ではありません。
自分の回復ストーリーのシナリオを自分で書くようにしましょうという意味です。
治療期間・治療法・治療予算・医師/施術家
椎間板ヘルニアの克服プログラムの全ては自分自身で決める事ができます。
だから、自分で決めて選んでください。
仮に先生が「それは難しいかも」と仰ったとしても「やりますから応援してください」くらいの意気込みで望んで下さい。
治療や対処の主役は他でもないヘルニアン自身です。
治療予算も含めた、
ヘルニア回復のシナリオは
ヘルニアンが青写真を描き、
ただ、実践するべし。
第十三条 : 周囲の無理解は覚悟せよ。
ヘルニアが「心を壊す」という理由の一つです。
周囲はヘルニアの苦しみを理解してくれない。
これは特に会社勤めをされている方や家事を担当していたお母さん等に多く見られます。
椎間板ヘルニアの厄介なことは何か。
強烈な痺れと腰痛で身体が不自由になる。
これが代表的な症状です。酷いと本当に寝たきりとなります。
そして、それとは別にある厄介な事。
身体が動かない点以外は極めて健康である。
という事です。
風邪を引いた時のような「気だるさ」「悪寒」等は一切ありません。
身体を楽な姿勢に保っている限り、本当に元気ピンピンなのです。
※初期に見られるあらゆる姿勢で痛みが出るケースは別。
つまり、家族との会話は普通に出来ますし、本を読んだりテレビを見たりするのは全然平気なのです。
なので、安静入院のような状態になり、どうしても周囲からは「何だ元気じゃん」と見られがちになるのです。
これがいけない。大きな誤解です。
ヘルニアンは「動きたくても動けない」というストレスに悩んでいます。
頭は冷静だから、嫌という程考えてしまい、悩んでいます。
身体の一部に起こっている痺れによって、生活そのものが送れなくなっている状態。
これは本当にストレスです。
そんな辛いヘルニアンの気持ちを誰も理解してくれません。
だって、外から見ると本当にピンピンしているように見えるから。
この、ヘルニアンとその周囲の人間の感じ方、見え方の違いは結構致命的です。
といったように、段々と「寝たきり」のヘルニアンに対して皮肉を口にしてしまいます。
これがヘルニアンには思いのほか辛い。
できるものならとっくにしてるよ!
と言いたくなるのです。
どうしてわかってくれないのか? こんなに辛い思いをしているのに・・・
これは、ヘルニアンの宿命です。
わかってもらえる事が奇跡であると考えてください。
相手も悪気がある訳ではないんです。
ただ、わからないだけなんです。
そして、やっぱり世の中は「変化」が起こる事を極端に嫌う「循環型」の仕組みです。
ヘルニアによって急ブレーキをかけられた状態を受け止めるだけの余裕が社会には無いのです。
理解を得られるように努力をするのは大切ですが、過剰な期待は禁物です。
理解してもらえたらラッキー
それくらいの気持ちで居てください。
最初は皆親切です。とても親身になってくれます。
でも、3週間くらいから、徐々に雲行きが変わってきます。
これは「いつまでこの状態なんだよ」という周囲のストレスでもあるのです。
ヘルニアンは「発症前」の自分のリズムと「発症後」の自分のリズムを別物と考えましょう。
世の中の流れから一旦離れた自分を意識しましょう。
無理に社会の流れについていく必要はありません。
無理にしがみつき、大きな後悔を背負った人が沢山います。
この先も続く、人生という長い道を見据えて動きましょう。
社会の流れに乗っている人と、一時停止したヘルニアン。
理解しあえる方が実は不思議なのですから。
椎間板ヘルニアとは
人生の一時停止みたいなもの。
流れ続けている人の理解は
中々得られるものではない。






