整形外科:やはり安心の西洋医学
肩こり/腰痛の初診は整形外科が王道
椎間板ヘルニア/肩こりといった「国民病」「現代病」と呼ばれる疾患で悩まれている方がまず診察を受けに行く場所といえば「整形外科」が一般的のようです。「関節運動学」的アプローチを特に得意としている医学領域となっています。「AKA博田法」は整形外科医である博田先生が整形外科の知識を手技療法へと転化した整形外科から生まれた手技療法です。少し話がそれてしまいますが、オステオパシーもまた医師であるアンドリュー・テーラー・スティルが開発した独自の手技療法であり、医療哲学の1体系です。
平たく言うと「関節の動き」を正常に戻す
整形外科の定義はそれこそ正式な学会定義等を引っ張り出すととても複雑です。ですのでここでは椎間板ヘルニアの医学による簡単な整形外科の定義(簡易版)を掲載する事に留めます。
- 主に扱うのは「運動器」⇒骨/関節/筋肉/靭帯/腱/脊髄/神経
- 外傷の処置を行う
- 慢性疾患の痛みを軽減させる(疼痛治療)
- 運動機能の回復を目指す(保存療法/手術療法)
簡単に表現するなら、これが整形外科になります。ですので、定期的に通院されている方の疾患は
- 慢性腰痛
- 急性腰痛(腰痛症)
- 腰椎すべり症
- 脊柱管狭窄症
- 坐骨神経痛
- 椎間板ヘルニア
- 頸椎椎間板ヘルニア
- 肩こり(頸肩腕症候群)
- 四十肩/五十肩
- 変形性膝関節症
- 骨折
- 脱臼
- 捻挫
- 肉離れ
等でお悩みの方が多いようです。もっと簡単に言えば「関節が痛い」という場合にはまず整形外科に診察を受けに行く人が多いのではないでしょうか。
治療は大きく分けて3つ
話を「椎間板ヘルニア」に関わる範囲に戻しますが、整形外科においての椎間板ヘルニア治療は大きく分けて三つです。保存療法と理学療法を同一視する場合もありますがここでは別の治療法として扱います。
- 保存療法
- 理学療法
- 手術療法
これが整形外科で行う椎間板ヘルニア治療の三本柱です。整形外科では「骨格矯正」は行いません。
※AKA博田法も一部の整形外科でしか受ける事はできません。
①保存療法
整形外科に通院されている方が最も受けている治療がこの「保存療法」です。ホットパックを身体にあて、ポカポカとコリ固まった筋肉を弛緩させる事で血行を促進します。また、赤外線治療器で身体を内側から温めたりと
「温める⇒血行促進⇒運動機能回復/慢性痛の解消」
となる一連の流れを基本として治療を行います。
「半身浴」「温湿布」「タオル療法」など等、この保存療法は自宅で誰でも手軽に実践できる治療法としても敷居が低いものです。
「簡単、かつ確実な効果」を期待できる治療法としても活躍を見せています。
②理学療法
理学療法とは主に「リハビリ」等の際に活用される治療法を指します。
- 運動療法
- 牽引療法
- ブロック注射
この3つの治療法が理学療法の主な治療法です。
「運動療法」は正にリハビリテーションの事で、長い間使っていなかった筋肉の機能回復を目的として、ゆっくりゆっくりと筋肉に負荷をかける事で昔のような運動機能と筋肉を扱う感覚を取り戻していきます。スポーツ選手のトレーニングの一環であったり、慢性の関節疾患に悩む高齢者の方の運動性維持の為に活用されています。
「牽引療法」は、主に椎間板ヘルニア疾患を持っている方に活用される理学療法です。牽引をかけることによって、狭くなってしまった脊椎の椎間(椎骨と椎骨の間)をジワジワと押し広げていきます。牽引には「首を牽引するタイプ」と「腰を牽引するタイプ」があり、症状に合わせて使い分けがなされています。
「ブロック注射」とは「どうしても休めない」「痛みをとにかく今だけでも取ってくれ」というような安静にできない患者さんに対して行われる「鎮痛目的の対処療法」です。痛みを発している患部近くの「硬膜」外側に局所麻酔を注射し、神経麻痺を起こします(硬膜外ブロック注射)。また、症状が酷い場合には神経根に直接注射して痛みを抑えます(神経根ブロック注射)
このブロック注射は注射の際の「痛み」そして注射による「効果」について、とても「個人差が大きい」ようです。
③手術療法
主に椎間板ヘルニア等の治療に活躍する治療法です。腰椎/頸椎問わず、椎間板ヘルニア治療の最終手段と言えるでしょう。治療法としては大きく二つに分かれ
- 摘出術:MED/LOVE/PN等
- 減圧術:PLDD
のどちらかを選択する事になります。
「摘出術」はその名が示すとおり「ヘルニアとなっている髄核を摘出する」手術です。現在の椎間板ヘルニアの摘出術は顕微鏡や内視鏡を使って行うMED法が一般的で、傷口も2~3cmと小さくすむようになっています。
「減圧術」はレーザー治療によるもので「PLDD」とも呼ばれています。椎間板内の髄核をレーザー光線で蒸発させ、内圧を軽減(減圧)させる事によってはみ出しているヘルニアを引き戻す事が狙いです。この手術の場合、治療に使う針がわずか1mm程度の為、傷が殆ど残らず、「日帰り」での治療も可能な為に、注目を浴びている椎間板ヘルニアの治療法です。※ただし、最先端医療となる為に保険が適用されず全額が自費負担となってしまうのが欠点です。






